中国ではなぜ暴動が起こるのか。
23 1月
中国、8.9%成長に減速 10~12月2年半ぶり低く;日経WEB
今年は中国の景気減速が大きく報じられることでしょう。その損失規模は欧州危機の方がはるかに巨大ですが、やはり鼻につく国がつまずくとなれば、絶賛Disられている日本のマスコミも気合いが入ります。名誉挽回です。是非ともネット民を見返して欲しいモノです。
さて、そんな空回りクソ報道が始まる前に、ここ上海での景況感をまとめておきましょう。
上海の起業家界隈で「あれ?景気悪いんじゃね?」という話が出たのは、去年の秋頃ですかね。WEB会社の集まりで「不動産のWEB広告がパッタリ止まってやばすwww」と耳にしたことを覚えています。
上海のGDPは7割が不動産とも言われており、中心部の価格は東京都心とそう変わりませんし、その周辺も中央線沿線の中野-三鷹間ぐらいですかね。少なくとも我が町川口よりは高いです。
まぁ、世界都市と埼玉並べてごめんなさいって感じですね。このあたり埼玉県民と千葉県民は身をわきまえてますよ。横浜とか湘南の空気読めない人達は、上海にケンカ売りますけど。
んで、そんな浦和生まれ川口育ちのド埼玉人のポリシーはおいといてですね。それからまもなくして、新築物件の大幅な値下げ(3~5割引き)が始まり、元値で購入した人達がモデルルームに押しかけた暴動騒ぎに繋がります。尾崎豊と違うところは、それが皆いい大人って所でしょうか。
このような個人責任で収まるべき話が、何故暴動になるのか。多くの日本人が中国人の明後日方向の行動力に疑問を抱くかと思いますが、やはりそれは中国ならではの事情が絡みます。
まずはデベロッパーと契約者間にある圧倒的不公平です。
不動産デベロッパーは政府から格安で土地を払い受け、少なくとも5年塩漬けにします。インフレとバブルが重なっているの中国では、だまっていても土地の値段が上がるわけです。これほど美味しい話はありません。ジャイアントモナカぐらい美味いです。あぁ、でもここは塩漬けなのでサクラ大根でしょうか。隠し味は赤色5号です!(キリッ
塩漬けが終わると、契約集めです。ここでも契約金が貯まるまで工事は始まりません。工事が先に延びても土地の値段は上がり続けるのでノーダメージです。そのどっしりとした構えはラオウもしくはラオウでしょうか。
さてこの時点で契約する人、すなわち今回暴動を起こした人達は、工事が始まってもいない、いつ完成するかも分からない、デベロッパーが倒産するかもしれない、モデルルームと同じ部屋が引き渡されるかもわからない等等、数々のリスクを追わされるのです。
デベロッパーはノーリスク・ノーダメージです。さすがラオウです。
ラオウ対雑魚キャラという圧倒的な力の差を見せつけられます。
さて、本件のようにそれが政府に起因する場合、人々は世論を誘導しその矛先を共産党に向けます。最近では汚染工場と役人(検査機関)の結託を起因とする抗議が、多数見受けられます。
これらについても直接、政府に訴えても相手にされませんが、暴動を起こし、世間の注目を集め、世論を誘導することで、初めて党が動きます。その原因が党にあるですから動かざるを得ませんし、人々はそれを上手く利用して譲歩を引き出します。
日本では”結託”を起因とするトラブルの排除はいとも簡単です。しかし、現代中国のように御上が圧倒的なパワーを持つ場合、上記のようなプロセスを踏まずして、その目的を達成することは不可能です。
中国には日本人に理解できない”奇異な行動”が多々見受けられますが、そこには幾重もの社会環境が重なった事情があります。やはり表面だけを映し出す日本の報道では、中国はますます不思議な国になってしまいます。
何事もその背景を捉え、しっかりと消化することが重要です。
最後に去年メイクアップサロンを出店するにあたり、路面店の賃貸価格をリサーチしたのですが、現時点でそこから30%以上ダウンしてますね。ただ、それだけ安くなっても空き物件が目立っています。
さて年が明けました。どんな辰年が待っているのか、不安と期待が交錯する上海ですが、それでもやはり、ここには将来に対する期待が満ちあふれています。

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